ロボ研の藤田大悟です。
前回の3Dモデリング体験にひきつづき、今回は3Dプリンタの使い方やその可能性について研修会に参加し、調査してみました。

実は3Dプリンタは最近の技術ではなく、20年前から使われているものだったことにびっくり。
しかも日本の企業の凸凹のある印刷技術をベースに、それを何度も重ね合わせて立体物を作る技術がつくられたようです。
現在は主に、光造型(パウダー樹脂にレーザーを当てて固める)、積層型(溶かした樹脂を何重にも重ねる)、インクジェット型(石膏をボンドでかためながら色を塗って、積層させる)があるようです。
値段も、個人用で40万円くらいのものから、高いのは数千万円もするようです。
今回は3D-system社の3Dtouchを使いました。

データは前回のAOUTDESK社の123Dで作ったモデリングデータをSTLデータに変換させます。その上で、無料でダウンロードできる「AXON」というソフトで、3Dプリンタで印刷できるように設定をします。
2Dの普通のプリンタで、紙のサイズ、印刷速度、インクの量などを設定するのと同じように、造形物を作る場所、印刷速度、充填する樹脂の厚さなどを設定できます。その設定をすると、データが変換されるので、そのデータをUSBなどに保存して、3Dプリンタに直接接続。これで準備完了です。

あとは、樹脂の温度を設定して、印刷ボタンを押したらスタート。
(事前に3Dプリンタの樹脂の設置などは必要ですが)

どんどん積み重なって行く様子がみられます。

これで完成したのが、アヒルさん。

その他にも、キーホルダーのようなものも作れます。3cm×2cm×1cmくらいなら10分くらいでできます。

なお、今回とは異なる光造形技術では、1回の設計で「モンキーレンチ」をつくることができます。これはよく、3Dプリンタ技術のすごさの例として紹介されています。実際にみたのは初めてで、とてもスムーズに動いて感動しました!

そして、一番驚いたのが3Dスキャナで実際の人をスキャニングをし、それをインクジェット型のフルカラー3Dプリンタで作ったものです。3分でスキャニングすれば、結婚式や孫との記念写真を立体化することが簡単にできます。(ビジネスになりはじめているようです)

正直、使ってみて普通の2Dのプリンタとたいして変わりませんでした。
小学生でもパソコンからプリンタに印刷できるので、3Dのモデリングをしっかりできれば(そこが一番ネック)リアルな造形物をつくるのは簡単にできることがわかりました。

ロボ研にも導入したいですね!