ロボティクスラボ那覇校では3月15日(日)に修了制作発表会を実施しました。

「夢みたみらいを自分で創る」を理念とするロボティクスラボでは、「つくる」ための支援や仲間を募っていくことにつながる「伝える」も重要と考えております。そこで毎年3月は、制作発表会を実施しています。今年は、ゲストコメンテーターと特別講演者として、沖縄工専在学中から、ドローンに関する研究開発で中高生向けの研究費を獲得し、受賞もされているなど様々なところでご活躍中である、金城拓登氏が来てくだいました。

当日は、3名の生徒が作品を発表しました。

昨年11月から入会した、1年目のコースの2名は、カリキュラムの教材であるルーブゴールドマシンについて発表しました。

 

 

 

 

 

 

 

また3年間通った生徒は、日本で唯一の亜熱帯気候に位置する沖縄では、毎年700〜1000人近い人が熱中症となっている課題の解決をするロボットを開発しました。野外の労働作業場、運動グラウンドなどに設置し、「暑さ指数(※1)」を基準にその数値に合わせて、給水の頻度や休憩を点灯によって促すロボットです。通常の温度計や湿度計だけでなく、地面からの照り返しによる輻射熱なども黒球温度計によって測定することが特徴です。3つの数値を入力すると、ランプが点灯し、ランプの数1個なら20分に1回、 ランプ8個なら60分に1回の摂水や休憩を促します。

※1 暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。

 

 

 

 

 

 

 

特別講演では、リバネスが実施するサイエンスキャッスル研究費にて、2016年度のTEPIAチャレンジ助成事業、2017年度のマリンチャレンジプログラムなど複数された実績をも持つ沖縄高専の金城さんが登壇しました。沖縄出身の彼が、小学生時代から自分で様々なところでロボットやものづくりへの学習機会獲得するために活動してきた事例に、小学生らは大変興味をもって聞いていました。

 

 

 

 

 

 

 

最後に、3年間頑張った卒業生に卒業証書授与を行いました。

 

 

 

 

 

 

 

沖縄の未来を担う「夢見たみらいを自分で創る」人材がまた一人巣立っていったことを大変嬉しく思います。彼らの未来が楽しみです。