こんにちは!那覇教室の筋原です。
今回、第2回目は「プログラミング教育必修化」についてお話しようと思います✐。プログラミング教育って?エンジニアを育てるの?そういった疑問へお答えできればと思います!
さて、唐突ですがこの問題、皆さまはどう考えますか🤔?
【問題】
あなたは地上絵を描くための指示役です。①進む方向と長さ、②曲がる角度、の2つの指示を出し、図形を完成させてください。
(1) 1辺2mの正方形を描く指示は?
出来ましたか?答えは「2m進んで90°曲がる、を4回繰り返す」になります。随分と当たり前な話に聞こえますね。では、2問目も考えてみてください!
(2) 1辺2mの正三角形を描く指示は?
描くものが正方形から正三角形に変わっただけの2問目。いかがでしょうか?
出来ましたか?答えは「2m進んで120°曲がる、を3回繰り返す」です。60°だと正六角形が描かれてしまいます😱
これは文部科学省より頒布されている「小学校プログラミング教育に関する概要資料(http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/05/21/1416331_001.pdf )」に、小学校5年生への実践事例(9ページ目)として掲載されている問題です(一部アレンジ)。この問題では「多角形の内角の知識」に加えて、「知識の活用能力」が必要となります!
活用とは?立場を変えて、指示役ではなく描く側の視点から考えてみましょう。2問目で、「60°曲がって」と指示されれば、描く側は進行方向から60°逸れて進みますね。指示役はそれを想定し、180°-60°と外角を指示する必要がありました!この多面的かつ論理的な考え方こそが知識の活用です💡!
これを踏まえて、改めてプログラミング教育は何を目的とした教育なのでしょうか?
「プログラミング教育の目的は、プログラミングそのものを教えることではありません。重要なのは算数や国語など、学校教育で得られた知識の活用法をプログラミングを通じて学ぶことです。」
琉球大学教育学部の岡本牧子准教授はこう語ります。
知識・情報・経験から多面的かつ論理的に考える。この能力こそ、真に何時の世にも求められる人材に不可欠といえます📚。
しかし、こう思った方もいらっしゃるのではないのでしょうか?これ、プログラミングである必要あるの?と。
ぶっちゃけてしまうと、この能力の育成はプログラミング以外の方法でも可能です😲。
では、プログラミングで行う利点とは?それは全ての過程が見える点です!
過程が見えるから、現状も修正点も見て取れます。そこであれこれいじりながら試行錯誤が出来る環境をプログラミングは提供できます!
この試行錯誤による解決能力こそ、「課題解決能力」。部活でも、勉強でも、研究でも、掲げた理想へ至るには自他の現状を踏まえ、課題を洗い出して取り組む必要があります。「課題解決能力」とは「夢見た未来を自分で創るための能力」であり、この能力をプログラミングを通して鍛え上げてゆく教育こそ「プログラミング教育」なのです💻!
ROBOTICS LABでは、ロボット作りを通じて、本物の研究者の指南を受けながら課題解決型の実習に取り組むことが出来ます💪!
次回のコラムでは課題解決能力について取り上げたいと思います!実際の研究者達やアスリート達はどう考えて取り組んでいるのか?についてお話していきます。
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