今日は、2016年度の修了制作発表会です。1年間で学んできた様々な「知識」を組み合わせて、オリジナルのロボットを作ります。

 

最初はベーシックコースからの発表です。

1人目の発表は、プーリーを使ったワニロボットの口にネオジム磁石を入れて、洗濯物側にも磁石をつけて、雨が降った時に洗濯物を自動で取り入れるというアイデアを披露してくれました。まだまだアイデアベースですが、お母さんのお手伝いをしたいという想いが溢れる作品でした。

2人目の発表は、ルーブゴールドバーグマシンです。中央の円盤にバケツがついていて、鉄球が転がって入ると次のレールへ進めるという仕組みです。最後はなんと、ガウス加速器がついているという仕掛け。会場から大歓声が湧きました。

 

なんと、ベーシックコースは3人が病欠で、2人が家族の用事で欠席でしたので、続いてアドバンスドコースの発表です。車の下など、狭いところにネジなどを落とした時に、潜り込ませて電磁石で引き付けて回収できるというロボットです。ここで電磁石を使ってくるのは意外でしたが、聞いている人皆が食いつきました。楽しい作品でした。

4人目の発表は、お掃除ロボット。前のふわふわでホコリを取って、後ろについている雑巾で水吹きするという一台二役のロボットです。工夫した点は、車輪の高さを調節するところ。クッションテープをタイヤに巻きつけてうまく高さをあわせています。

5人目の発表は、リモコン運びロボットです。実際にリモコンを運んで、目的のところで降ろしてみてくれました。しかし、、、リモコンを乗せる作業は人力ではないかという厳しい指摘もありました。将来つくりたいものは、その場にいかなくても参加できるような二足歩行ロボットということでした。二足歩行ではないですが、まるでオリィ研究所のオリヒメみたいな発想ですね。

6人目の発表は、ロボットハンドです。モーターの回転運動を並進運動へ変換するクランク機構と、リンク機構を発展させたヤンセンリンクを組み合わせました。かつ、ボタンを押した時だけ稼働するのでしっかりとものを掴むことができます。ちなみに掴んでいるのは、プラスチックで作って見たヤンセンリンクです。ただ、こちらはうまく動かなかったので不採用とのこと。試行錯誤の様子が伺えます。

7人目の発表は、お掃除ロボットです。こちらは、キャタピラーをうまく活かして机と机に隙間があっても乗り越えて掃除してくれます。工夫した点はユニバーサルアームを伸ばしているところ。また、代えのウェットティッシュを積んでいるのは、じつは載せていないとうまくバランスがとれず前方が浮いてしまって拭けないからとのこと。実は、11月のキャタピラーの回の作品をベースにあまりいじっていないのですが、アイデアの勝利という感じの作品です。したたか。

8人目、最後の発表はまたもお掃除ロボットです。なんだか、小学生研究者の間では、空前のお掃除ロボットブームですね。目的の場所でゴシゴシと擦れるだけでなく、ブラシの箇所に振動モーターがついており、電動ハブラシの用に擦ることができます。とにかく見た目がカッコいいです。

 

全員の発表が終わったら、沖縄高専の先輩研究者(17歳)からプレゼンテーションです。約10年後のイメージを描いてもらえればという狙いです。ドローンを一から作って救助用ロボットを研究する高校2年生です。

そして、修了証の授与式です。みんな、よくがんばりました。

そして、実際に海中ロボットの研究をしている沖縄高専の武村先生から特別講演をいただきました。

最後は、沖縄高専が誇る工作施設「夢工場」の見学ツアーです。日々活用している学生さんが丁寧に説明してくれました。

盛りだくさんの1日でした。快く会場を貸していただいた沖縄高専様に感謝です。