今日は夏休みの特別講座として、8/7(日)に沖縄県南城市で「垂直軸型マグナス風力発電機」の落成式を実施した株式会社チャレナジーの清水敦史 社長と連携した「マグナス力」を学べる工作教室を実施しました。

いつものロボラボの子らが4名、新規体験参加が5名で9名の子らが参加してくれました。

マグナス力について簡単に説明した後、まずはイメージを沸かしてもらうために早速工作に入ります。まずは、プラコップを二つ繋げます。

中心につまようじをさして、ゴムをひっかけるところを作ります。つまようじの節ひとつ分が目安です。反対側から出ているつまようじの先を切ります。ひっかけるところをホットボンドで固定し、反対側の先を切ったところもホットボンドでフタをします。これでマグナスカップは完成です。

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輪ゴムを4本繋げて長くします。10cm×30cmの長い板に電動ドリルで穴をあけて、ゴムを取付けます。ホットボンドで板に取っ手をつけます。これで発射台の完成です。

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【使い方】:発射台のゴムをマグナスカップのつまようじのところへひっかけて、2〜3周巻き取ります。のこったゴムは引っ張って発射台から発射します。(モデル:チャレナジー清水社長)

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全員がつくれたら、順番にテスト発射してもらいます。

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続いて、実際にマグナス力が使われている船や飛行機の例を紹介し、どうやったらマグナス力を高められるかの知識を伝えます。

知識を元に自分で考えて自由に工夫してもらいます。

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どんな工夫をしたかひとりずつ発表して飛ばしてもらいます。多いのは、コップを増やして表面積を増やす工夫ですね。工作用紙で筒を太くするという工夫もありました。ちょっと変わった羽をつけたり、なにかをつけると重くなるのでコップを切って風の流れを変えたりする工夫もありました。

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自分でオリジナルの工夫もして、マグナス力について興味を持ったあと、実際にそのマグナス力で世界初の風力発電機を開発した研究者、株式会社チャレナジーの清水敦史社長にインタビュー形式での講演を頂きました。

ロボティクスラボのコンセプトである「夢見たみらいを自分で創る」を地で行く清水社長。実際に、小学校の卒業作文「僕のゆめ」に、ものづくりが好きで、誰かを楽しませたり驚かせたりするものをつくると書いていた話題を出して頂きました。また、震災後に着目した風力発電、なかでもマグナス力になぜ注目したのか。大手企業でも研究されて、上手くいかなかったマグナス風力発電機を、どういうアイデアで実現したのか、技術の核心に迫るに連れて熱くなる清水社長。その熱意を受けて多少難しくても子どもたちは前のめりで聞いていました。

最後は一番大事な質問、「なぜチャレンジするのか」を聞きました。子どもたちに当てさせてみても、なかなか正解は出ません。その答えは、小学校の卒業作文にあったとおり、誰かを楽しませたり、驚かせたりして、どや顔で美味しいコーヒーを飲みたいということでした。自分がつくったものが、「世界のエネルギー問題を解決できるかもしれない」と
人を驚かせたりワクワクさせたりする、それが何よりも楽しい。そのために失敗を恐れず楽しんでやるんだという素晴らしいメッセージを下さいました。

清水社長、ありがとうございました。

リバネスロボティクスラボでは、未来のものづくり人材、研究者を沖縄から生み出すべく、スクールを実施してます。ご興味をおもちの方は、ぜひ体験へご参加ください。

体験申し込み:リバネススクール体験教室

ちなみに、清水社長がつくったのはこちら。

円盤をつけるのは高圧側から低圧側への回り込みを防ぐためだそうです。また、円柱部分にも細工がしてあります。これを、飛ばしてみると、、、、めっちゃ飛びます。(笑 さすが。。。